Cupful of Rabbit

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【どうびじゅ】酒井桃音と竹内黄奈子

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相崎うたう先生の「どうして私が美術科に!?」のお話です。

 

まんがタイムきららMAX2016年3月号~5月号にゲストとして第3話まで掲載。6月号に新連載作品として第4話。そこから続いていき、先日発売された2017年5月号には第15話が掲載されています。

そして、3月27日に待望の単行本一巻が発売されました。収録内容は1話~13話+描き下ろし。

 

今回はこの作品の中でも特殊な関係を持つ、主人公「酒井 桃音」とその居残り仲間「竹内 黄奈子」について書いていきます。浅い部分もあるかもしれませんがどうぞご了承ください。

 

【ネタバレ注意。一巻を読んだことを前提に話をします】

 

(上の画像はこちらを少し加工したものです)

 

 

では本題。

 

まず、桃音と黄奈子の二人と他三人(紫苑・蒼・すい)の決定的な違いについて書きます。

桃音と黄奈子は他三人とは違い、望んで美術科に入ったわけではないという点。これは明確に描かれています。

他三人も具体的な動機は描かれていないけど、自分の意思に反しながら入学した訳では無さそうですね。

(追記。きららMAX2017年6月号で紫苑が美術科に入学した理由が判明。他二人は不明)

 

桃音は単純(?)に入る科を間違えた。黄奈子は両親の熱意に負けてしぶしぶ入学。

 

理由は違えど、望まずに美術科に入学してしまった二人。

この「どうして私が美術科に!?」な二人の関係についてこの記事で考えていきます。

 

まず、二人はお互いにお互いを支えあっている関係だということは明白でしょう。

望んで入学した三人が美術科に居る理由は何でしょう。友達の存在などもあるとは思いますが、一番の理由は美術科に入ろうと思えるほどに「美術が好き」だから、ではないでしょうか。

一方で二人はそうという訳では無い。美術が嫌いとまでは言ってはいませんが。

 

第1話(単行本P.7)で桃音は「黄奈子ちゃんがいて良かった」、黄奈子は「桃音と出会えて良かった」のようなことを言っています。

そして、第12話(P.101のお見舞い回)で桃音は「黄奈子ちゃんが『桃音がいて良かった』と言ってくれて嬉しかった」、黄奈子は「私が美術科にいる理由を桃音がいるからにしてもいい?」のようなことを言っています。

桃音は自分が美術科に入った意味を見つけた。黄奈子も自分が美術科に入った意味を見つけた。それはつまり、桃音は黄奈子が美術科にいる意味となり、黄奈子は桃音が美術科にいる意味となったということなのです。

美術科に入ったところで「何も出来ない」はずだった二人。しかし今日では、お互いがお互いにとってとても大きな意味を持っているのです。

 

 お見舞い回の話をもう一つ。

上のやりとりも感動的ですが、この回にはもう一つ見所があります。

黄奈子の合同絵に桃音が筆を入れるシーンです。

 

 黄奈子の合同絵は「何者にもなれない自分」を表したもの。「自分の将来」をテーマにした制作なので、これには黄奈子の「これからも」続いていく大きな不安が描かれています。何をしたいのかという目標が黄奈子には無いのです。自分は何かになれそうという希望も無かったのでしょう。

しかし、その後桃音から「黄奈子ちゃんがいて良かった」と言われます。

そこで「誰かに頼られている」ことを実感します。

頼られるということはそこに居場所ができるということ。

ここで、上に書いたとおり、黄奈子は自分が美術科にいる意味を見つけたのです。

「まだ美術を心から好きになれない」けど、美術科に居たい。

 

「卵にヒビが入る」、それが黄奈子の将来にとってどれほど大きな影響を与えたかは語るまでもないでしょう。

 

酒井桃音と竹内黄奈子は「間違い」である「どうして!?」で、決して間違いじゃない出会いを見つけました。

そしてそれはまだ「ヒビが入った」ばかり、始まったばかりなのです。

 

 

「酒井桃音と竹内黄奈子」は以上です。

 

最後まで閲覧ありがとうございました。